PFASって何?〈PFAS①〉

ハイサイ!みなさんこんにちは!

先月3月20日に沖縄県立博物館「おきみゅー」にて開催された『PFAS市民連絡会総会』に参加して参りました。

いやいや・・・・もう聞けば聞くほど血の気が引くほどに、やばい。。。やばいしか出てこない。。。(語彙力・・)

今回、PFAS汚染の研究をしていらっしゃる京都大学の原田浩二先生のお話も聞くことができ、本当に勉強になりました。勉強になったと同時に、今すぐに行動して、改善できる問題でもないから本当に難しい、もどかしい、悔しいという気持ちも味わいました。特に沖縄は米軍の件もあるので。。。

最近、沖縄県だけでなく、日本各地の河川や土壌から高濃度の『PFAS』(ピーファス)が検出されニュースになっていますが、そもそも『ピーファスってなに??何が危ないの?』と疑問をお持ちの方も多いと思います。

我々も数年前はあまり危機感を持っていませんでした。

まずは知らないと始まらない!!ということで、

今日はPFASとはなにか?をこちらで説明していきます!!

1.ピーファスとは、何か?

ピーファスとは、『有機フッ素化合物』という物質です。(ちなみに歯磨き粉のフッ素は、無機フッ素化合物でピーファスではありません)

『化合物?有機?あ、もう最初からワケわからん・・・』『私、文系なんで・・・』と思った方、もう少しお付き合いください。笑

まず、物質は『有機物』と『無機物』に大きく分かれます。

[有機物とは]

炭素(元素記号C)と水素(元素記号H)などを含む物質。

・燃えると二酸化炭素(CO2)と水(H2O)を放出する。(燃えると炭になる)。


[無機物とは]・炭素(元素記号C)を含まない物質。(塩類、鉄や銅などの金属、水やガラスなど)

この前者の有機物に含まれていて、炭素原子(C)と結びついている水素原子(H)をフッ素原子(元素記号F)に置き換えると・・・有機フッ素化合物が誕生します!

その中のがっつりフッ素が結合している有機フッ素化合物が『ピーファス』になります!

炭素とフッ素の結合(C−H)が強固で安定しているので、壊れにくく、自然界ではなかなか分解されません・・・。そのため、『永遠の化学物質』とも言われています。永遠って・・・・。怖

この炭素とフッ素の結合状態により、さまざまな種類の有機フッ素化合物を作ることができます。

そう、ピーファスとは総称で、少なくとも4730種類以上あると言われています。(まだ増える可能性があります。恐)

よく聞くピーフォス、ピーフォアも、たっくさん種類がある有機フッ素化合物の一部にしか過ぎないのです。

『ピーファス』は、自然界にはない、人工化学物です。

怖いのが、自然界で分解されないということは、もちろん人体内でも分解・排出されづらく、蓄積されやすいということです。

ちなみにピーファスは、フッ素加工フライパンの他にも、防水撥水加工の衣類、防水スプレー、なんと化粧品にも含まれているものがあるのです。

とっても便利なものの裏には何があるのか。



ピーファスという物質自体の説明は、今日はここまでです。いかがでしたでしょうか?

我々も遠い昔の化学の授業を思い出しながら、学び直しました笑。

知っておいていただきたい大事なポイントは、

1.炭素とフッ素の人工的な科学物質で、壊れにくく自然界、人体でも分解されづらいこと。


2.ピーファスとは、たくさんある有機フッ素化合物の『総称』であるということ。

次回は『ピーファスの何が危険なの??』についてお話していきます!!!


参考文献 『これでわかるPFAS汚染〜暮らしに侵入した「永遠の化学物質」』

原田浩二 編著  

合同出版

↑おすすめの本です!!今回参加した報告会にもお越しくださった京大の原田先生の著書です。いろんなデータとともにわかりやすく説明してくださっています。

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